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怖いから目を開けないんだろ
あれは私が高校を卒業して、間もなくのことでした。

当時私は、進学した大学が近かったこともあり、
高校を卒業してもしばらくは実家に留まっていました。

その日の夜も、いつもどおり自室のベッドで寝ていたのです。
普段は途中で目を覚ますことなどないのですが、その日は
寝苦しく、なんとも嫌な感じがして、起きてしまいました。

時計を見ると、すでに午前三時になっています。
もう一度寝ようと眼を閉じかけたその時、異変が起きました。

私が眠っている周りを、誰かが歩いているのです。
音もします。布団を踏んでいるため、足あとも付きます。
ですが、姿だけが見えないのです。

それは、何周も何周も私の周りを歩いていました。
気絶したのか、気が付いたときにはすでに朝でした。
ホッと安心したのを覚えています。

寝ぼけていたせいだと思うようにして、その日は気にしないように
過ごしていました。ですが夜、さらに恐ろしい事が起こったのです。

昨日のことを思い出して怖かったのですが、結局そのまま寝てしまった
私は、またも午前三時に目を覚ましてしまいました。
時計を見た瞬間にゾッとしてすぐに強く眼をつむりましたが
なかなか眠れません。そのまましばらく経ちました。

私の部屋のベッドは、いわゆる壁際にあり、仰向けに寝ると左側に壁、
右側に部屋、頭上に窓という配置になっているのですが、部屋側にあたる
ベッドの右側、私の頭の横に見たことのない女がいるのです。

その瞬間、私は金縛りにあったのか、動けなくなりました。
顔はその女と向かい合っているカタチになっています。

その女は、ベッドのへりに両手をかけ、その間から眼だけを覗かせて
私の顔をじっと覗き込んでいるのが、目を閉じているのに何故かわかるのです。

正直な話、もう怖くて目が開けられませんでした。私は目を閉じているのに、
私を覗き込んでいる女の姿が手に取るようにわかるのです。
大きく見開いた目、ボサボサの長い髪の毛、しわがれた手…。

どのくらい時間が経ったのでしょうか。もしかしたら凄く短かったかもしれません。
しばらく向かい合ったあと、その女は、やけにハッキリとした声で言いました。

「怖いから目を開けないんだろ」

私はまた、そのまま気絶してしまったようです。
次の日、すぐに家のお祓いをしてもらいましたが、私の実家は
霊道と被っているため、どれだけお祓いをしても、またすぐ
元通りになると、お祓いをやってくれた方はおっしゃいました。

しかも、お祓いはこれだけではなく、過去にも数度やっていたようです。
今現在は何も起こっていないのですが、このまま時間が経ったら、今度は
どんな事が起こるのでしょうか。

私は今、引越しを検討しています。
父や母には申し訳ないのですけど、もうあの家には住めません。
またいつか、あの上半分だけの顔が私のベットを覗いたらと思うと。
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