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謎のメール
少し前に僕が遭遇した、気持ち悪い話を聞いてください。
携帯のメールってありますよね? それに関連した話なんですが…。

あれは8月の中旬くらいだったと思うのですが、一通のメールが
僕の携帯に届いたんです。記憶を頼って書いているので、少し
違うところはあるのですが…。それと、僕の名前は仮にKとします。

「昨日の図書館デート、楽しかったね! Kくん歴史の本ばっかり
 読むから感心しちゃった。よくあんな難しい本読めるね!!
 途中でKくんが大きなクシャミして謝ってるの見て、ちょっと
 笑っちゃった(笑) ごめんね」

確かに僕は、その日図書館に行ったし、歴史の本を読み漁ったし、
クシャミして周囲の人々に謝りもしました。でもその時、僕は
一人だったのです…。他にもこんなメールがありました。

「大学のあとの吉牛、美味しかったね~! 久しぶりに食べたヨ。
 たまにはいいよねああいうのも♪ でもいつも思うんだけど、
 Kくんがいつも食べるカレーと豚汁って合うの?(笑)」

僕は大学から帰宅したあと、家の近くの吉野家でよくカレーと豚汁を
食べるのが好きなのですが、そのメニューはあまり他のみんなから
同意を得られないので、一人のときにしかそんなところには行かないんです。

他にももっと、たくさんのメールが送られてきました。でも内容はいつも
こんな感じに、僕が一人でとったはずの行動を、さも一緒にやった彼女の
ような書き方なんです(お恥ずかしいのですが、僕は22歳の今まで彼女ゼロです)。

さすがに怖くなって、問い詰めようと思ったのですが、そういえば一人だけ
心当たりがありました。高3のときに同じクラスだったIという女の子です。

地味な僕と違って少し派手目な明るい子で、クラスではムードメーカーな
存在だったのですが、何故か当時、僕に惚れていてくれていたらしいのです。
らしいというのは、別のクラスメイトから聞いたからなのですが。そのときに
何度かやり取りしたメールの文面というか、文章の作り方が似ていたのです。

「お前、Iか?」

そこで、まずこう聞いてみました。
するとその返信が、

「そうだよ。今気付いたの? ひっど~い(笑)」

ときたのです。Iがメアドを変えただけで、ずっとイタズラしてたんだなと
思ってホッとしました。懐かしさもあり、そしてちょっとした下心から、
僕はこう送りました。

「なんだよイタズラすんなよw 最近何してるの?
 久々だから、良かったら会わない? バイト代入って
 ちょっとリッチだしw」

ほどなくして返事がきました。

「うん、あたしも会いたい! じゃあさ、学校の裏にある山にしない?
 遊歩道を登ったところに「危険」って看板あるでしょ?(笑) そこ!
 卒業してから行ってないから、久しぶりに行きたいな」

話はトントン拍子に決まりました。まさか山を指定してくるとは思いませんでしたが、
そんなに高い山でもないし、なによりも、確かにIは裏山が大好きでしたから。

8月15日に会うことが決定し、僕はワクワクしながら、
そのときを待っていました。結構可愛い子でしたから。

そして約束の日、多少めかしこんで僕は裏山の「危険」看板まで向かいました。

低い山とは言え、その看板付近は少し切り立った崖があり、覗き込むと
岩肌が見えていた場所です。落ちてしまったら助からないだろう場所でした。
なぜそんなところを選んだのかとも考えましたが、メールにも書いていたように
懐かしいし、風も気持ち良いからそのせいだろうと思い込んでいたのです。

そして目的の場所に、時間通りに着きました。ですがいつまで経ってもIは来ません。
メールを送っても返事無し。30分ほど経っても来ない。これは騙されたと思って、
帰ろうと腰を上げた瞬間、それが目に入ってきました。

綺麗に揃えられた、パンプスというのでしょうか。
女物の靴が置いてありました。崖の方向に向かって。

怖気立った僕はすぐに山を下りました。下りている途中で呼び止められた
気もしますが、周囲の音を聞き間違えただけ、と自分に言い聞かせて
家に帰りました。

後日、同級生に聞いた話ですが、Iはもう何年も前に国際結婚をして
ブラジルへ移り住んだということでした。そして、「危険」看板の周囲では
飛び降り自殺が相次いでいることも聞きました。

それからは妙なメールは来ませんが、あれは一体なんだったんでしょうか。
もし、僕が帰らずにもう少しあの場所に留まっていたとしたら、僕は一体
どうなっていたのでしょうか…。
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